電気的検査

Early discharge detection can avoid system failures

超音波検査はすべての電圧レベル(低、中、高)で実施でき、以下を検出するのに使用します:

  • コロナ
  • 部分放電またはトラッキング
  • アーク放電
  • 機械振動(変圧器)

スイッチギヤ、変圧器、絶縁体などの電気系統が切断されたり接合部が破損すると、深刻な結果を招きます。送配電側だけでなくプラント側でも同じことが言えます。この状況は、電気事故(アークフラッシュ)の原因となり、作業者や設備などを危険にさらし、生産性が低下します。

超音波による電気的検査の仕組み

部分放電(トラッキング)、アーク放電、コロナによりイオン化が発生すると、周囲空気の分子が乱れます。検査機器「Ultraprobe」は、これらの放射により生じた高周波音を検出し、この音を(周波数変換により)可聴範囲に変換します。放射の種類ごとに特定の音質がヘッドホンから聞こえ、信号強度をディスプレイパネルで観察できます。この音は記録され、診断とレポートのため超音波スペクトル解析ソフトウェアによって分析されます。

変圧器などの一部の機器が、連続した50サイクルハム音または定常的な機械騒音を出していたとしても、電気機器は通常は静かです。これらの騒音を、放電の異常な「ジュージュー」という音、不揃いの「ポン」という音と混同しないでください。

電気設備の検査開始前に、お客様のプラントまたは会社の検査手順をもう一度見直してください。弊社は、Ultraprobeで設備をスキャンし、超音波の特性により放電箇所をすばやく簡単に特定することができます。安全上の理由や架空送電線の検査中などで、対象となる設備に近付くことができない場合は、パラボラマイクをご使用ください。UE Systems社では、パラボラアンテナ型の超音波波形コンセントレーター(UWC)とロングレンジモジュール(LRM)の2種類をご用意しています。感度の良い方向センサーは、標準スキャンモジュールの検出距離を2倍にし、優れた精度を提供します。

より正確な診断については、超音波スペクトル解析ソフトウェアが、スペクトル(FFT)画面とタイムチャート画面により電気放射に関連した音パターンを特定します。録音機能を搭載した上級モデルから現地で診断できるスペクトル解析機能を搭載した機器も取り揃えています。

スペクトル解析ソフトウェアのスクリーンショット   (タイムチャート画面)

スペクトル解析ソフトウェアのスクリーンショット(FFT画面)

 

 

 

 

 

 

 

 

技術資料、ウェブセミナー、チュートリアルについては、ラーニングセンターをご覧ください。
See our learning center for white papers, tutorials & webinars